家族の歴史を知っている子供は問題解決力が高い

2019年08月07日


 札幌は34年ぶりの猛暑だとか。家電量販店から扇風機が消えたと言いますが、そりゃ無理もないでしょう。いまだにクーラーを設置している家が少ない北海道では、扇風機でもないととてもこの暑さは耐えられませんね。


 ところで最近、アメリカのジョージア州アトランタにあるエモリ―大学の心理学者が興味深い調査結果を発表しました。それは家族や家族の歴史を良く知っている子供のほうが、知らない子供に比べて、困難な人生に直面したとき、それをうまく克服する問題解決力が高い傾向があるという報告です。

 また、家族や家族の歴史をよく知っている子供は、自分よりも大きな何かにつながっているという感覚をいだいており、この意識は子供や若者の他者への思いやりを促進することにつながると考えられています。

 さらに家族や家族の歴史を知っているか、知らないかということが、子供の幸福感と密接に関係していることも明らかにされました。

 自分よりも大きな何かというのは、もちろん先祖を含めた大きな家族の一員と言う意識でしょう。先祖のことなど知らなくても今の生活には何ら不自由はないという意見もありますが、やはり知らないよりは、知っているほうが、私たちにとって精神的な落ち着きというか、本能的な幸せを得られやすいようです。