薩摩藩(鹿児島藩)
77万石 外様 島津氏 鹿児島県鹿児島市
「明治元年武鑑」
(御家老)
島津丹波
島津出雲
川上但馬
喜入摂津
小松帯刀
島津主殿
菱刈杢之助
樺山主計
川上式部
川上龍衛
川田将監
町田民部
高橋縫殿
町田内記
肝付兵部
(御用人)
北郷浪江
島津織部
谷川次郎兵衛
伊集院周右衛門
中村新助
平田伊兵衛
肥後八右衛門
岩下佐次右衛門
市来次十郎
向井新兵衛
亀山甚之丞
伊集院平治
中山次左衛門
伊集院静馬
岡田小藤次
大久保一蔵(利通)
猪飼 央
(御用人)
北郷主水
二階堂源太夫
伊集院伊膳
川上正十郎
北條織衛
名越左源太
二階堂 蔀
島津相馬
入來院恰
柳正之丞
山田十介
(側役)
山口直記
谷川次郎兵衛
東郷藤兵衛
東郷長左衛門
島津彭馬
松岡十太夫
伊地知壮之丞
蓑田伝兵衛
(御城使)
岩元太右衛門
新納嘉藤二
「諸家大概」(『鹿児島県史料集6』鹿児島県史料刊行委員会編 鹿児島県立図書館 1966年)は寛文9年(1696)に薩摩藩士の由緒をまとめたものです。その苗字一覧。()内は氏、あるいは初代の氏名です。
「諸家大概 乾」
(桓武平氏梶原氏族)酒匂
(平)猿度
(惟宗)執印
(惟宗)権執印
(惟宗)国分
(惟宗)五代
(惟宗)平野
(惟宗)羽島
(惟宗)向井
(大蔵)市来
(大蔵)川上
(惟宗)大寺
(桓武平氏)梶原
(平)左近允
(平)大迫
(平)鮫島
(平)阿多
(平)頴娃
(平)指宿
(平)加世田
(平)知覧
(平)谷山
(平)是枝
(平)益山
(平)別府
(平)薩摩
(平)若松
(平)吉留
(平)宮原
(平)仁礼
(源)富山
(藤原)大姶良
(藤原)浜田
(藤原)志々目
(清和源氏足利氏族)有馬
(藤原)長谷場
(中原)長野
(紀)平山
(紀)松元
(紀)平瀬
(藤原姓関白道長流)蒲生
(藤原)谷川
(藤原)脇元
(伴姓肝付氏族)鹿屋
(伴)岸良
(伴)薬丸
(伴)津曲
(伴)梅北
(伴)安楽
(清和源氏頼政流)廻
(桓武平氏三浦氏族)石井
(建部)池袋
(桓武平氏種子島氏族)肥後
(平)財部
(藤原)上原
(大蔵)加冶木
(大蔵)郡山
(大蔵)枝次
(大蔵)否笠
(大蔵)小山田
(日奉)小川
(藤原)税所
(藤原)姫木
(藤原)重久
(日下部)岩切
(日下部)八木
(日下部)土持
(日下部)海江田
(藤原姓菊池氏族)和田
(藤原)高木
(桓武平氏畠山氏族)宮之原
(中原姓・或いは桓武平氏池大納言頼盛流)有川
(平)伊勢
(紀)桑波田
(藤原)永井
(橘)柏原
(藤原)二階堂
(藤原姓菊池氏族)大川平
(後醍醐天皇第六皇子良懐親王末裔)後醍院
(後醍院一族)高橋
(大蔵姓秋月氏族)高橋
(土師姓、後菅原に改姓)土師
(花田備後子孫)花田
(大蔵)田尻
(藤原姓菊池氏族)志岐
(藤原姓宇都宮氏族)城井
(藤原)山鹿
(藤原姓大友氏族)入田
(藤原)志賀
(藤原)戸次
(宇治姓阿蘇大宮司流)阿蘇
(藤原)奈良原
(藤原姓工藤氏族)伊東
「諸家大概 坤」
(藤原姓伊東氏族)木脇
(藤原)佐土原
(八代長門守の子孫)八代
(秦除福末裔大秦姓)牛屎
(大秦)井手籠
(大秦)羽月
(大秦)柿木原
(桓武平氏神崎氏族)莫根
(平)遠矢
(島津忠時家臣某の子孫)延時
(建部)弟子丸
(小野姓横山党)野辺
(伴)武光
(源)野間
(平)河越
(桓武平氏河越氏族)讃良
(大江姓小野氏族)郷田
(桓武平氏三浦氏族)中原
(面高宥泉坊の子孫)面高
(桓武平氏秩父氏族)名越
(越智姓伊予河野氏族)河野
(越智姓河野氏族)長倉
(村上源氏)赤松
(清和源氏古市氏族)最上
(清和源氏)佐竹
(広瀬吉左衛門の子孫)広瀬
(源)蒲地
(堺茶人田部屋道与の子孫)今井
(藤原姓中臣氏族)丹生
(大江)毛利
(藤原)日野
(藤原)田中
(藤原姓長井氏族)児玉
(桓武平氏渋谷氏族)家村
(平)森
(久留半五左衛門の子孫)久留
(逆瀬川豊前の子孫)逆瀬川
北山
(紀)河田
(酒井)簗瀬
(薗田新右衛門の子孫)薗田
(藤原姓大友氏族)高崎
(藤原姓大友氏族)大友
(藤原)高崎
(藤原)堀
(藤原)木上
(藤原)南雲
(天正年間の包丁役某の子孫)古後
(連歌師里村昌休一族)里村
(藤原)相良
(宇多源氏佐々木氏族)佐々木
(宇多源氏佐々木氏族)野村
(宇多源氏佐々木氏族)田中
(宇多源氏佐々木氏族)大山
(宇多源氏佐々木氏族)中江
(清和源氏畠山氏族)畠山
(清和源氏畠山氏族)阿多
(山口内蔵之介子孫)山口
山口
(初めは伴姓肝付氏族、後清和源氏渋川氏族に改姓)救仁郷
(紀)大井
(清和源氏小笠原氏族)大井
(吉井佐渡子孫)吉井
(愛甲弥三郎の子孫)愛甲
(関備中守の子孫)関
(押川郷兵衛の子孫)押川
(桓武平氏千葉氏族)千葉
(桓武平氏千葉氏族)牧
(桓武平氏千葉氏族)印東
(源)岩元
(藤原姓菱刈氏族)曾木
(源)中条
(桓武平氏東郷氏族)鳥丸
(桓武平氏東郷氏族)瀬戸口
(桓武平氏東郷氏族)二渡
(宇多源氏佐々木氏族)鬼塚
(平)鹿島
(源)深柄
(島津家久召抱弾琴楽人自徳院の子孫)矢野
(桓武平氏貞盛流)市来崎
(平)久米
(郭国安光禹の子孫)汾陽
(異人林百梅の子孫)林
(異朝易者友賢の子孫)江夏
(三官許氏の子孫)高樋
(頴川友官の子孫)頴川
(平城一官の子孫)平城
(大原一官の子孫)大原
(塩官泰官の子孫)塩官
(為足の子孫) 安岡
(朝鮮学者前川為仙の子孫)前川
(藤原姓松木少将流)松木
(源姓那須与市宗高流)那須
(藤原姓菊池氏族)米良
(源)赤塚
(中村和泉の子孫)中村
(福屋日向守の子孫)福屋
(源)竹之内
(大野外記の子孫)大野
(藤原姓鎌田氏族)小森
(大蔵姓加治木氏族)原口
(間世田刑部左衛門の子孫)間世田
(桓武平氏阿久根氏族)野田
(白坂宗兵衛の子孫)白坂
(源)大脇
(長崎佐渡の子孫)長崎
(藤原姓相良氏族)中神
(能太夫虎屋長門の子孫)中西
(上村久右衛門の子孫)上村
(清水監物の子孫)清水
(清和源氏頼政流)貴島
(福崎主税助の子孫)福崎
(橘)中馬
(橘)藤崎
(別府宮内少輔の子孫)長沼
(野津安右衛門の子孫)野津
(徳永助右衛門の子孫)徳永
(黒木左近兵衛の子孫)黒木
(黒田友右衛門の子孫)黒田
(久保七兵衛の子孫)久保
(久保筑前の子孫)久保
木藤
(伊丹大和守の子孫)伊丹
(宇治姓阿蘇氏族)宇都
(藤原)安藤
(渋江上総の子孫)渋江
(紀)竹崎
(源)松崎
(福山両連の子孫)福山
(源)大窪
(上床吉右衛門の子孫)上床
(上床吉右衛門の子孫)江田
(美坂宇左衛門の子孫)美坂
(源)西俣
(建部姓弥寝氏族)山元
(北郷家庶流)末弘
(小倉武蔵の子孫)小倉
(伊地知庶流)前田
(知色彦三郎入道行覚の子孫)知色
(藤原姓菱刈氏族)馬越
(市来庶流)橋口
(池上四郎兵衛光久の子孫)池上
(小浜十郎氏純の子孫)小浜
(宅間与左衛門の子孫)宅間
(野元源左衛門の子孫)野元
(坂元興左衛門の子孫)坂元
(西郷九郎秀範の子孫)西郷
(古木彦五郎の子孫)古木
(紀)宮里
(飛騨七郎の子孫)日田
(折田勘解由の子孫)折田
長田
(清和源氏逸見氏族)松田
(源)日高
(建部姓弥寝氏族)武
(木原七郎三郎の子孫)木原
(桓武平氏渋谷氏族)山崎
(川村七郎左衛門の子孫)川村
(二之宮次郎右衛門の子孫)二之宮
(平姓本田氏族)天辰
(健軍猪右衛門の子孫)健軍
(田部三河守義弘の子孫)田部
(源)須田
(宇治姓阿蘇氏族)木山
(芦谷源太左衛門の子孫)芦谷
(平姓木曽四天王樋口氏族)樋口
(平姓平田氏族)帖佐
(息長姓吉田氏族)美代
(久木崎五郎左衛門の子孫)久木崎
(勝目兵右衛門の子孫)勝目
「別本諸家大概記」(寛永元年成立)に見える苗字一覧。
(桓武平氏清盛流)種子島
(藤原北家関白忠実流 菱刈
(大神姓上井氏族)諏方
(藤原)鎌田
(平) 平田
(平姓、後藤原に改姓)本田
(大蔵姓秋月氏族)高橋
(建部)禰寝
(藤原姓兵藤氏族)村田
(藤原姓兵藤氏族)三原
(息長)吉田
(田部)土持
(平姓武蔵氏族)山田
(桓武平氏渋谷氏族)東郷
(藤原姓菊池氏族)志岐
(藤原)蒲生
(清和源氏美濃土岐氏族)土岐
(平姓伊知地氏族)秩父
(源姓村上氏族)比志島
(大蔵姓)田尻
「御家中諸家大概」(延宝3年成立)に見える苗字一覧。
(酒匂利左衛門子孫)酒匂
(平)猿渡
(惟宗姓八文字氏族)市来
(惟宗)執印
(惟宗)国分
(惟宗)羽島
(惟宗)五代
(惟宗)平野
(藤原南家流)二階堂
(平)指宿
(平)頴姓
(伴)頴姓
(平)知覧
(平)谷山
(平)増山
(平)別府
(源)富山
(藤原)富山
(藤原純友末裔)長谷場
(藤原純友末裔)矢上
(鮫島宗月の子孫)鮫島
(鮫島一族)阿多
(永野宮内左衛門の子孫)永野
(大寺美作の子孫)大寺
(日下部)岩切
(伊作田兵部大夫道材の子孫)上原
(平)肥後
(藤原純友末裔)有馬
(有馬王子末裔)有馬
(源)有馬
(税所越前入道休心の子孫)税所
(市成内蔵丞の子孫)平山
和田
(吉田一族)和田
(平)和田
(和田一族)高木
(藤原姓大友氏族)高崎
(惟喬親王末裔)仁礼
(清和源氏)楡井
(桓武平氏)梶原
(藤原南家流)伊藤
(藤原南家流)伊東
(藤原南家流)相良
(宇多源氏佐々木氏族)野村
(日下部)土持
(大蔵姓秋月氏族)高橋
(筑後国田尻城主の子孫)田尻
(藤原姓菊池氏族)志岐
(藤原姓宇都宮氏族)城井
(藤原姓大友氏族)入田
(藤原姓大友氏族)戸次
(藤原姓大友氏族)志賀
士族 4万3,119戸
【系図・家譜・由緒書】
「諸家大概」 『鹿児島県史料集6』鹿児島県史料刊行委員会編、鹿児島県立図書館、1966年
「別本諸家大概記」 同上
「御家中諸家大概」 同上
『「さつま」の姓氏』 川崎大十著、高城書房、2003年
『角川日本姓氏歴史人物大辞典 46 鹿児島県』、角川書店、1994年
『島津家家臣団系図集』野田幸敬編著、南方新社、2019年
【藩士名簿】
(宝暦5年)「嶋津家分限帳」『薩州島津家分限帳』高野和人編纂、青潮社、1984年
(享和3年)「薩摩藩藩士名簿」 早稲田大学図書館 デジタル公開。
(文政7年)「薩州御家中諸役付」 『薩州島津家分限帳』高野和人編纂、青潮社、1984年
『天保年間「鹿児島城下絵図」索引』 鹿児島県立図書館編、鹿児島県立図書館、1988年
『鹿児島城下絵図索引』塩満郁夫編刊、2002年
「金禄公債証書渡牒 」 鹿児島県公債課編、鹿児島県立図書館に112冊所蔵されていいます。
「蔵米家禄人名抄」 鹿児島県編、同上、1冊
◆西南戦争関係
『西南の役薩軍口供書 』 小寺鉄之助編 、吉川弘文館、1967年
明治10(1877)年の西南戦争で捕らえられた薩摩軍兵士が長崎の九州臨時裁判所で供述した戦闘詳細。似た記録に全国17府県の刑務所に服役していた旧薩摩軍兵士の戦闘上申書をまとめた「西南之役懲役人筆記」 (『鹿児島県史料〈西南戦争 第2巻〉』鹿児島県維新史料編さん所 編、1979年 )もあります。ほかに長崎歴史文化博物館に西南戦争関係資料があり、「西南戦争に関する記録の実態調査と その分析・活用についての研究」(大谷正著)も参考になります。
薩摩藩は武士が大変に多かったことが知られています。嘉永5(1852)の薩摩藩の城下士は1万8654人、ほかに郷士と私領士が15万2425人、さらに藩士の陪臣や軽輩を含めると、その総数は薩摩藩全体の人口の40%に達しました。
そのためこの名簿に記載されていない薩摩藩士が大量にいます。そのような薩摩藩士について知りたい方、個々の藩士についてもっと詳しく知りたい方、ご先祖が薩摩藩士と聞いているものの、確認する方法が分からないという方は、当サイトの無料相談からお問い合わせください。